たくさんのホームレスとその隣を高級車で通り過ぎる人たち。テラスで食事を楽しむ観光客と低賃金で働く清掃員。家族のために1日中働く若者と大学に行き自分の夢を目指す若者。
僕は見て見ぬ振りをしたり、自分とは別の問題として捉えたり、あるいは存在すら認識していなかった。
お金を使わない旅を通して様々な人に出会った。
3歳で耳で聴いただけでモーツァルトが弾け、英才教育を受け世界の一線で活躍する音楽家がいれば、街角で地価の問題を廃材を用いてアートで表現する済む場所のないホームレスもいる。大学へ行くことができず家のために働かなければならない若者がいれば、大学院に進み夏休みを利用して旅行をしている学生もいる。裸足で森を歩いていく人もいれば、すぐそばに海も湖もあるのにプールで遊んでいる人たちもいる。自分の生まれた場所を心から好きだという青年もいれば、自分の国や地域に生まれたことを後悔している人たちもいた。
生きている世界も違えば、意識の幅も興味も考え方も違う。自分の周りの世界や人たちを普通と思ってしまいがちだけど、現実に、「普通」はそんなにない。僕たちはみんな違う。生まれた国や地域、家、育った環境、体格、健康、血筋、才能やセンスも。人間は工業製品ではないし誰も平等ではあり得ない。
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