新たな冒険には予想していなかった驚きやたくさんの学びの機会はつきもの 。このツアーは準備期間中からいろんな意味で自分のエッジを試す機会がたくさんで、特に感情的な部分が大きかったから、ツアー自体も感情的な経験になることを少しは予想していた。でも実際は想像していなかったこともたくさん。ギフトエコロジーへ道はまさに新しい世界への心の旅。与える側も受け取る側も節々でこれまでの現実との間に心の葛藤が。ツアー中ではギフトを受け取る側にいた参加者から所々でいただいたフィードバックから学ぶことがとても多かった。
ビームさんとサリーさんのお家で提供された愛情いっぱいの食事 (写真提供:藤井麗美ちゃん)
最初見知らぬ人から受けとっていたギフトにとても困惑したと、ツアー後の会話で参加者の一人が話してくれた。彼女は最初に泊まった家で使った布団を片付けている時に、何層にも敷かれた寝袋やブランケットに気づいて感動したと言っていた。ビームとサリーが見知らぬ自分たちが快適に寝られるようにと考えて準備をしてくれたことやその親切心に彼女は心を動かされたそう。でもその時彼女は同時にとても困惑していたそう。「どうしてこの人たちは赤の他人の自分にこんなにも親切なのだろう?何を期待されているんだろう?」とどうしても考えてしまった、と言っていた。
私たちは「交換」の意識で物事を捉える習慣がついてしまっているようにも思う。私自身も何か受けとった際に、どうしても「お返しをしないと」、と思ったり、同等の何かをしてあげていない/してあげられないことに対して罪悪感を感じてしまったりする。参加者の何人かが、小さい頃から「他人には迷惑をかけないように」と言われて育ってきたのに、ツアーで多くのことを他人にしてもらっているという状況が、それととても矛盾していて、そこに困惑を感じていることもシェアしてくれた。同じギフトを受けとっているのに、参加者一人一人、その受け取り方が微妙に違ったのが面白いと思った。ギフトを心を開いて受け取る人もいれば、受け取ることに至難した人もいた。人は新しい状況に置かれた時、それまでやってきたパターンや教えられたことに基づいて、一人一人の経験や文化のレンズを通して物事に対応するんだと思う。だから、参加者の人それぞれが持っていた「こうであるべき」という対応がそれぞれ違っていて、そこに個人の葛藤があったのかな、と思った。
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